ノンクラスプデンチャーとは
ノンクラスプデンチャーとは総称であって、各技工所による商標登録及びメーカーの商品名によるさまざまな呼ばれ方があるのが実状です。
代表的なものとして「バルプラスト」、「スマイルデンチャー」、「ルシトーン」、「エステティックデンチャー」、「フレキシブルデンチャー」、「エステショット(ニッシン)」、「シリコンデンチャー(トクヤマ)」などがあります。
スーパーポリアミド系、ポリエステル系等の組成・材料によって特長が大きく異なりますので、症例に適したもの、又予後を考慮しての選択が必要です。
ノンクラスプデンチャーの特徴
特徴1.金属のバネがない
今までの部分入れ歯には、必ず金属のバネがついていましたが、ノンクラスプデンチャーの場合は、スーパーポリアミドナイロンでできた樹脂がバネの役割を果たすので、気になる金属フレームや金属バネが無く、非常に審美的に優れ、自然感を与え、目立たない部分入れ歯です。
特徴2.薄型軽量なのに丈夫
ノンクラスプデンチャーには、従来のレジン(プラスチック)ではなくスーパーポリアミドナイロンでできた樹脂を使用することによって、従来の入れ歯では実現出来なかった薄さを実現しました。
また、安全性も良く従来の入れ歯の半分の重さです。入れ歯の維持部と床部には同一素材を使用するため、より精度の高い入れ歯を製作することが出来ます。
特徴3.快適で安心
ノンクラスプデンチャーは、新しく開発されたスーパーポリアミドナイロンでできた樹脂から製作されているので、従来の入れ歯では考えられない程のしなやかさで、お口にピッタリフィット!
入れ歯を付けているのを忘れてしまう程、快適な入れ歯です。
ノンクラスプデンチャー特性表
全体 |
|
---|---|
色 | スタンダードピンク(濃い赤み)、ライトピンク(薄い赤み) |
組成 | ポリカーボネート |
メリット | 破折しない。優れた弾性 |
デメリット |
|
納期 | 中5日(完成) |
ノンクラスプデンチャーの症例サンプル
保証期間は2年間です。
特殊クラスプとして、鉤先を薄く仕上げる「ラップアラウンドクラスプ」、少数歯中間欠損に用いる「スパークラスプ」、鉤歯下歯肉部印象不良時に用いる「ハイスパー」があります。
症例に合わせたご提案が可能です。
※禁忌症例がありますのでご注意ください。
禁忌症例
- M・T12歯~フルデンチャー
- 片顎4567欠損の場合、片側処理は禁忌症例となります。
※反対側に伸ばすことで、可能となります。
※23の前歯だけではアンダーカット量が少ない為、安定しません。